【道の駅 保田小学校】郷愁を誘う廃校が地方と都市とをつなぐ

【道の駅 保田(ほた)小学校】は、千葉県道34号鴨川保田線(通称:長狭街道)沿いの千葉県安房郡鋸南町にあり、JR東日本内房線の保田駅から歩いて13分ほどの所にあります。廃止になった小学校を活用して、地方と都市とを結びつける場に甦らせた、郷愁を誘う道の駅です。

道の駅の構成は、cafe「金次郎」・中国料理「3年B組」・イタリア料理「Da Pe GONZO」・「里山食堂」・鋸南百貨店「快」・「まちのギャラリー」・「音楽室」・「まちのコンシェルジュ」・「里の原っぱ」・「こどもひろば」・「イベント広場」・「まちの縁側」・「きょなん楽市」・「里の小湯」・「学びの宿」などとなっています。

「金次郎」では、昔懐かしい二宮金次郎の像が店の前で出迎えてくれます。オリジナルのソフトクリーム・パン・フードが、何の気兼ねも無く楽しめるホッとできる空間です。

「3年B組」では、地元銘店の中国料理が味わえます。店内(教室内)に入ると黒板にメニューがチョークで書かれていて、エビチリ・酢豚・マーボ豆腐・エビ炒飯・海鮮あんかけラーメン・冷やし中華・白湯ラーメンなど、多彩な料理があることがわかります。

「Da Pe GONZO」では、薪窯ピッツァとイタリア料理を楽しむことができます。そして一転して「里山食堂」では、地元食材による昔懐かしい「おふくろ料理」を、木目がやさしい店内でゆったりと食べることができるのです。

「快」では、地元のアーティストとコラボした商品や特産品を販売しています。

「まちのギャラリー」では、写真・絵画などの展示の他、様々な会議の場所として利用されています。また「音楽室」では、音楽はもちろん、ダンスの稽古・各種サークル活動・ミニコンサートなどに利用することもできるのです。

「まちのコンシェルジュ」では、鋸南町の観光・生活・交通・天気と幅広い情報を案内しています。また、宿泊・温浴・公共の各施設の受付とフロントの機能も担っているのです。

「里の原っぱ」では里山をイメージした憩いの場、「こどもひろば」では親子で楽しめる遊び場、「イベント広場」では各種イベント・商業行為ができる場を提供しています。また「まちの縁側」では、夜間の宿泊者専用スペースとしての役割の他、日中は誰でも自由に利用できるロング・リビング・スペースとなっています。

「きょなん楽市」では、鋸南町の旬の味覚・安房の国の逸品を、元々体育館だった広いスペースで販売しています。そして「里の小湯」では屋外テラスのシャワーなどの寛いだ空間で温浴体験ができ、「学びの宿」では昔懐かしい教室の面影の中で宿泊体験ができるのです。

道の駅と鉄道駅の近くの観光地としては、「花つみ園チースの里」・「鋸山日本寺展望台」・「江月水仙ロード」などがあります。

「花つみ園チースの里」は、保田駅から徒歩11分ほど、道の駅のすぐそばにあります。海と水仙の里で知られた南房総の玄関口の鋸南町の代表的な場所で、温暖な気候によって一年中いろんな花の摘み取り体験ができます。

「鋸山日本寺展望台」は、保田駅から徒歩36分ほどの所にあります。「地獄のぞき」とも言われる展望台は少々怖い所もありますが、房総半島を一望するその絶景は一見の価値があります。

「江月水仙ロード」は、入口までは保田駅から徒歩15分ほど、全て歩くと片道30~40分はかかる所にあります。ここでは、水仙の日本3大群生地のひとつとして、御堂から山頂までのコースを、ほのかな水仙の香りのなか心地よい気分でハイキングすることができます。