【道の駅 尾花沢】花笠踊りが生まれたくつろぎの里の休憩所

「道の駅 尾花沢(愛称:花笠の里 ねまる)」は、国道13号(羽州街道の一部)沿いの山形県尾花沢市にあり、JR東日本奥羽本線の山形線(愛称区間)の芦沢駅から歩いて4分ほどの所にあります。工事の時の土搗き唄で即興的に踊ったものから花笠踊りが生まれたと言われ、そんなくつろぎの里の休憩所となっています。

松尾芭蕉が尾花沢に滞在した際に詠んだ俳句の中に、尾花沢の方言「ねまる(”くつろぎ”の意)」を使っていて、これがこの道の駅の愛称に取り入れられています。その点、ここは休息施設としてはとても適した場所なのだと思います。

施設は2棟構成になっていて、情報ラウンジとトイレの建屋、「食事処ねまる」・「お土産はながさ」・「みちのく新鮮市」の入る建屋に別れています。

「食事処ねまる」のお薦めのメニューは、地元産そば粉とつや姫玄米米粉を使った「尾花沢スイ辛冷麺」、国産小麦粉を使った玉子麺の「とんこつ味噌ラーメン」、尾花沢スイカのエキスたっぷりの「すいかソフトクリーム」です。他にも、特製ビーフカレー・牛モツ煮込み・冷やし坦々麺・モツ煮込み定食などをいただけます。

「お土産はながさ」には、地元と周辺地域の物産がたくさん並んでいます。さくらんぼカレー・すいか糖飴・花笠・ガラス工芸品・幻の磁器「上の畑焼」・すいかワインなど、めずらしい物産の中からお土産を選ぶことができるのです。

「みちのく新鮮市」の入り口脇では、山形名物「玉こんにゃく」・イカ焼き・フランクフルト・おにぎりなどが販売されていて、中には当日採集した割安農産物が所狭しと並んでいます。2月のなべまつり・5月の山菜まつり・8月のすいかまつり・11月の秋の収穫祭など、季節ごとのイベントも楽しいエリアです。

道の駅でくつろいだ後は、少し芦沢駅の周辺を散策してみるのも良いでしょう。

直進が芦沢駅、右側が湯沢と新庄、左が山形と東根になっている交差点を左折し、羽州街道になっている国道13号を南へ進みます。10分ほどで右手に「大衆食堂ささにしき」を過ぎてすぐに線路を跨ぐ立体交差の道路下に辿り着きます。

更に4分ほど進むと、今度は右手に線路を潜る「小山地下道」が見えてきます。ここからまた4分ほど、地下道を潜って道なりに行き、県道305号を右折すると、右手に芦沢山種林寺があります。

お寺が見えたら更に県道を進み、3分ほど歩くと左手に林の中へ入って行く小道があります。その入り口には、「稲荷神社毛倉館入口」の標柱が立っています。

林道を中に進むと左手に池があり、更に奥に踏み入って行った所で、4分ほどで「稲荷神社」が見えてきます。この辺りは「芦沢館」と呼ばれる丘城があった所で、標高30mの手倉山は、最上川と林道途中にあった池に挟まれた湿地帯に囲まれ、絶好の砦となっていたものと推測されます。

林道を出て県道を更に進むと、右側に「明治天皇御小休所」、左手に「備中舘跡」などを見つけられればラッキーです。そしてそのまま進んで国道13号にぶつかったら、そこを左折して更に行くと、「長泉寺」と「伊豆七所両神社」に至る交差点に辿り着きます。

「種林寺」から「長泉寺」・「伊豆七所両神社」までは、歩いて28分ほどで、途中寄り道をしながらゆっくり散策すれば、1時間以上も楽しむことができることでしょう。