「道の駅 藤川宿」は、国道1号(ほぼ旧東海道)沿いの愛知県岡崎市藤川町東沖田にあり、名古屋鉄道名古屋本線の藤川駅から徒歩1分で行くことができます。東海道を行き交う人々に400年に渡って潤いを与えた宿場町にあるのです。

駅本体建屋内には、コンシェルジュ(案内スタッフ)のいる「きらり岡崎コーナー」・産直コーナー・軽食コーナー・コンビニ「ミニストップ」があり、産直コーナーの前はイベントスペース、建屋に隣接してトイレが設置されています。

この駅では、初めに徳川家康公の石像が出迎えてくれて、キャッチフレーズの「家康公のふるさと、”岡崎”のすべてがわかる道の駅」を表わしているのです。「きらり岡崎コーナー」で、岡崎の観光スポットや特産品などの情報をゲットしましょう。

産直コーナーでは野菜・果物・精肉・卵・加工品などの地物が販売され、野菜などは軽食コーナーで食べることもできます。地物は地産地消はもちろんのこと、遠来の人々を通じて日本各地に発信されているのです。

軽食コーナーでイチオシのメニューは、春なら旬野菜をトッピングした「春野菜カレー」、夏なら山芋・オクラ・メカブでスタミナたっぷりの「ねばねば丼」、秋なら岡崎おうはんの玉子とじにした「5種のきのこ丼」、冬なら甘辛八丁味噌だれの「どて丼」です。他にも、「むらさき麦とろ御飯」や「開運 家康御幣」などがあります。

道の駅を充分に楽しんだ後は、少し街歩きをしてみると良いでしょう。

まずは名鉄の線路を超えて県道327号に出て北西に進み、途中県道を外れて二股道を右へ、再び名鉄の線路を超えるのです。するとそこも二股に別れていて、右側には「藤川の松並木」が続いています。

この並木道は1kmほどもの長さに渡ってクロマツが並び、400年以前から旅人を潤し続けてきた雰囲気を感じさせてくれるのです。昭和38年には、岡崎市の天然記念物にも指定されているところです。

松並木を見た後は来た道を戻りながら、「吉良道 道標・境松」・「吉良分岐点の観音様」を見学しましょう。道標・境松から吉良道方面へは、その昔は三河湾沿岸の海産物が運ばれたと言い、昔の賑わいぶりが思い浮かびます。

更に県道327号を南東に進み、「麦殻の葺屋根」・「一里塚跡」・「芭蕉句碑」・「十王堂」・「西棒鼻」も見ることができます。この西棒鼻は、旧東海道五十三次37番目の藤川宿の西側の入り口になります。

宿場の区域に入って更に東へ進むと、「関山神社常夜燈」・「藤川宿資料館(脇本陣跡)」・「本陣跡」・「銭屋」・「米屋」・「旅籠つる屋跡」・「問屋場跡」などの宿場町の趣を今に伝える史跡に出会えます。資料館は無料、月曜と年末年始はお休みですが、9時から17時まで藤川の歴史に触れることができます。

少し間をおいて古民家を利用した「しまうまカフェ」で一服するのも良し、ずんずん進み国道1号そばの曲がり角・曲手(かねんて)を曲がり、一気に宿場の東側の入り口「東棒鼻」まで行っても良いでしょう。宿場の長さ(西棒鼻から東棒鼻まで)は、歩いても14分くらいと短いものですが、充分に400年の歴史を堪能できることでしょう。

宿場町を楽しんだ後は、名鉄の線路沿いを藤川駅の方に戻る道の散策がお薦めです。宿場の通りとはまた違って、広い空と田畑・古い石積みを眺めながら、ゆっくりと心を潤してください。