【道の駅 八ッ場ふるさと館】ダム予定地を巡り歴史の証人になる

「道の駅 八ッ場(やんば)ふるさと館」は、国道145号(通称:日本ロマンチック街道)沿いの群馬県吾妻郡長野原町にあり、JR東日本吾妻線の川原湯(かわらゆ)温泉駅から歩いて18分ほどの所にあります。ちょっと前にダム予定地を巡って話題となった場所を見て、歴史の証人になるのも悪くありません。

道の駅の構成は、コンビニ「ヤマザキ Yショップ」・農産物直売所「八ッ場市場」・直営食堂「八ッ場食堂」・テナントレストラン「旬菜レストランほたる」・軽食コーナーなどとなっています。

「ヤマザキ Yショップ」では、ここでしか買えないオリジナルの商品を販売しています。道の駅限定販売の「花豆入りホイップあんぱん」が人気で、”八ッ場”のロゴ焼印が入り、特産品の花豆丸ごと1粒がスゴイです。

「八ッ場市場」では、地元の農産物を中心に、群馬県内の土産物もいろいろと取り揃えています。草津や北軽井沢の特産品の花豆のお菓子や、その関連のお土産品も豊富です。

「八ッ場食堂」ではダムカードがついてくる名物「八ッ場ダムカレー」が、「旬菜レストランほたる」では中華料理・定食類が食べられ、軽食コーナーではファストフードを買うことができます。3つのグルメ・スポットからお好みの食事をとることができるのです。

道の駅と鉄道駅の近くの観光地としては、「川原湯温泉」・「不動大橋」・「樽沢トンネル跡」・「吾妻渓谷」・「諏訪神社」・「不動の滝」などがありますが、何と言ってもここに来たのなら、「八ッ場ダムツアー」をしてみるべきでしょう。

お食事付きのモデルコースは、道の駅→「不動大橋」→「川原湯温泉駅」→「やんば見放台」→「八ッ場大橋」→川原湯温泉周辺→「吾妻峡トンネル」→「雁ヶ沢・茂四郎トンネル」→道の駅:昼食~休憩(足湯)~買物となっています。昼食は、ダムカレーか「八ッ場おつみ団子セット」から選ぶことができます。

「不動大橋」は、八ッ場ダム建設に伴って造られた県道の一部になっていて、ダム建設中止の騒ぎの中、何度も報道番組などで姿を見せていたものです。

「やんば見放台」は、ダム本体の工事を、より自由・安全により高所から見学できる展望台です。冬場は雪などによって立入は制限されることもありますが、無料の大型双眼鏡があるので、かなり間近にダム工事現場を見ることができます。

「八ッ場大橋」は、ダム湖で分断されてしまう湖両岸を結ぶ生活支援のためのもので、ダム完成後には吾妻川となるダム湖を渡る橋となります。現在では、ダムの本提工事とは切り離して、生活再建事業に位置づけられて事業継続をしています。

「吾妻峡トンネル」は、ダム建設で建設される代替地間を結ぶ主要道路で、代替地完成後には生活用道路として利用されるものです。

「雁ヶ沢・茂四郎トンネル」は、ダム建設に伴う付け替え道路の八ッ場バイパスに造られた2つのトンネルです。これらは、その間をつなぐ「鍛冶屋沢スノーシェルター」を含めて2,642mの長さがあります。

なお、ツアーは予約制になっていて、見学日の3日前までの予約が必要です。