【道の駅 織部の里もとす】天下人に仕えた古田織部の出生地

【道の駅 織部の里もとす】は、国道157号(市の通称:淡墨街道)沿いの岐阜県本巣(もとす)市にあり、樽見(たるみ)鉄道樽見線の織部(おりべ)駅から歩いて4分ほどの所にあります。3人の天下人に仕えた茶人、古田織部の出生地に立つ道の駅です。

道の駅の構成は、お土産特産品ショップ「ゆらら」・山門ギャラリー・織部展示館・レストラン「和美庵(わびあん)」・喫茶コーナー「和美庵」・ファストフード・そば打ち体験館などとなっています。

「ゆらら」では、本巣市の特産品・農産物・林産物・織部焼の器などを販売しています。化学合成農薬や化学肥料をこれまでよりも3割も減らした、「ぎふクリーン農産物」が目玉商品です。

山門ギャラリーでは、市民などの文化振興を目的にして、集会や展示などの場所として2階を提供しています。建物自体が道の駅のシンボルとなっていて、運が良ければ何か楽しい展示物を見学できるかもしれません。

織部展示館では、本巣市山口で生まれ、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三大天下人に仕えた、茶人・陶人・武人の古田織部についていろいろな面から紹介しています。美しい緑色が特徴の織部焼きや、千利休に師事して独自の世界を構築した「織部流茶道」に関して知ることができます。

レストランでは、地元ブランド豚「文殊にゅうとん」の定食や国産そば粉を使ったメニューを楽しめます。「天ぷら」・「生姜焼き」・「味噌かつ」・「えびフライ」・「唐揚げ」・「ハンバーグ」などの定食、「ソースかつ」・「炭火焼鳥」・「鳥の竜田」・「牛カルビ」・「天丼」などの丼物、各種そば・うどん類と多彩なメニューがあります。

喫茶コーナーでは、囲炉裏と織部焼の器が何とも言えないいい雰囲気を醸し出しています。この地方で有名なモーニングサービスとしてドリンクを注文した人にはトースト・ゆで卵・ミニサラダなどが付き、抹茶セット・ホットケーキ・クリームぜんざい・エビピラフなどのメニューもあります。

ファストフードでは、ソフトクリーム・みたらしだんご・フライドポテトなどを屋台販売しています。サクサクほくほくの「おからコロッケ」もお薦めで、他に牛肉コロッケ・カレーパンなども定番メニューとなっています。

そば打ち体験館では、3~4人前くらいのおそばを自分で打って、その場で食べたうえにお土産としてお持ち帰りもできます。体験前日までの予約制で、特典として一人一人に天ぷらの盛合せが1皿サービスされます。

道の駅と鉄道駅の近くの観光地としては、「文殊の森公園」・「樽見鉄道」などがあります。

「文殊の森公園」は、織部駅から歩いて23分ほどの所にあります。アスレチックコース・バーベキューテラス・コテージ・テントサイトが整備され、遊歩道では四季折々の花、展望台からは濃尾平野を一望することができます。

「樽見鉄道」は、旧国鉄特定地方交通線転換線と旧日本鉄道建設公団建設線の鉄道路線(樽見線)を運営する、第三セクターの鉄道会社です。大垣駅を起点に樽見駅まで34.5キロ、19駅で構成され、2月14日~3月15日「盆梅展号」、5~11月「薬草列車」、12~3月「しし鍋列車」などのイベント列車があります。

「大垣城」最寄の大垣駅→東大垣駅→横屋駅→十九条駅→「中山道美江寺宿跡」や「サボテン村」最寄の美江寺駅→北方真桑駅→モレラ岐阜駅→糸貫駅→本巣駅、そして織部駅へと続きます。

その後は、桜の名所がある木知原駅→「谷汲温泉」最寄の谷汲口駅→神海駅→高科駅→「金山渓谷」最寄の鍋原駅→日当駅→高尾駅→「根尾谷断層」最寄の水鳥駅→「淡墨桜」と「うすずみ温泉」最寄の樽見駅という駅が連なるのです。